腱鞘炎(けんしょうえん)になった場合、以下の対処法を試してみてください。
1. 安静
- 活動を制限: 痛みがある部位を休ませ、負担をかける動作を避ける。
- サポーターやスプリント: 手首や指を固定することで、動きを制限し炎症を和らげる。
2. 冷却と温熱療法
- 冷却: 急性期には氷や冷却パックを用いて痛みと腫れを軽減します(20分程度、数回)。
- 温熱療法: 慢性期には温かいタオルや温熱パックで血流を良くし、回復を促進。
3. 薬物療法
- 抗炎症薬: 痛みと炎症を抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用(市販のイブプロフェンやアスピリンなど)。
- 局所ステロイド注射: 重度の場合、医師によるステロイド注射が有効なこともあります。
4. リハビリとストレッチ
- ストレッチ: 軽いストレッチやエクササイズで柔軟性を保つことが重要です。無理をせず、痛みを感じない範囲で行いましょう。
- 理学療法: 理学療法士の指導のもと、適切なリハビリプログラムを実施。
5. 予防と注意点
- 姿勢の改善: デスクワークなどの場合、正しい姿勢と適切な作業環境を整える。
- 休憩とストレッチ: 長時間の作業中には定期的な休憩を取り、ストレッチを行う。
6. 医師の診察
- 診断と治療: 症状が改善しない場合や、重度の痛みがある場合は、医師に相談し、適切な治療を受けることが必要です。
腱鞘炎は早期に対処することで症状の悪化を防ぎ、回復を早めることができます。自己判断だけでなく、専門医の指導を受けることをお勧めします。
腱鞘炎になってしまった時の効果的なリハビリ方法とは?
腱鞘炎のリハビリテーションは、痛みを軽減し、機能を回復させることを目的としています。
以下は効果的なリハビリ方法です。
1. ストレッチとエクササイズ
手首の屈伸ストレッチ
- 手首の屈曲: まっすぐにした腕を前に伸ばし、もう一方の手で指を持ち、手首を下向きに曲げるように引っ張ります。20秒間保持し、3回繰り返します。
- 手首の伸展: 同様に、手首を上向きに曲げるように引っ張ります。20秒間保持し、3回繰り返します。
手のひらを伸ばすストレッチ
- 指を広げ、もう一方の手で指を軽く引っ張って手のひらを伸ばします。15-20秒間保持し、3回繰り返します。
グリップ強化エクササイズ
- ソフトボールや握力ボールを握る: ゆっくりと握り、ゆっくりと緩める動作を繰り返します。10-15回繰り返し、3セット行います。
2. 筋力トレーニング
手首カール(リストカール)
- 前腕の手首カール: 軽いダンベルや水の入ったペットボトルを持ち、手のひらを上に向けて前腕を安定させながら手首を上下に動かします。10-15回繰り返し、3セット行います。
- 逆手の手首カール: 手のひらを下に向けた状態で同様に行います。
3. 神経グライディング(滑走)エクササイズ
- 手首の伸展と指の伸ばし: 手首を伸ばしながら指を伸ばし、その後、指を曲げながら手首を屈曲させます。ゆっくりと10-15回繰り返します。
4. 手技療法
- マッサージ: 痛みのある部位を優しくマッサージし、血行を促進します。痛みがない範囲で行います。
5. アイソメトリック運動
- 手のひらを押し付ける: 手のひらを平らな面に押し付け、5秒間保持してから緩めます。10回繰り返し、3セット行います。
6. 姿勢と動作の改善
- 作業環境の調整: デスクワークや作業姿勢を見直し、手首や腕に負担をかけないようにします。
- 休憩の取り方: 長時間の作業を避け、定期的に休憩を取り、ストレッチを行います。
7. 温熱と冷却療法
- 温熱療法: 温かいタオルや温熱パッドを使用して、筋肉を緩め、血行を促進します。
- 冷却療法: 炎症がある場合、氷や冷却パックを用いて腫れを抑えます。
8. 専門家の指導
- 理学療法士の相談: 専門の理学療法士から指導を受け、適切なエクササイズとリハビリ計画を立てます。
腱鞘炎のリハビリは、痛みがなくなるまで無理をせず、徐々に進めることが重要です。痛みが強い場合や症状が改善しない場合は、必ず医師に相談してください。
腱鞘炎になったらどのようなサポーターが効果的ですか?