10/20は世界骨粗鬆症デー 改めて骨粗鬆症について学びましょう
みなさん、こんにちは
町田市木曽西にあるけど南多摩クリニック・整形外科・内科・リハビリテーション科の統括事務長です。
日ごろ思ったことをコラムにして残しておきたいと考え、不定期に書いていこうと思いますので、宜しくお願い致します。
10/20は世界骨粗鬆症デーです。
改めて骨粗鬆症について、学んでいきましょう。
**骨粗鬆症とは?**
骨粗鬆症は、骨組織が脆くなり、骨密度が低下する病気です。正常な骨は骨密度が高く、強靭であるため、骨粗鬆症では骨が優れた柔軟性を失い、簡単に骨折する危険性が高まります。骨の中にある小さな孔(骨のポーラスな部分)が増加し、これが骨の脆弱性を増大させます。
**どんな人が骨粗鬆症になりやすい?**
骨粗鬆症は、特に高齢者、特に女性によく見られます。女性の骨密度は通常、男性よりも低いため、更年期以降、骨粗鬆症の発症リスクが増加します。また、家族歴、低体重、喫煙、運動不足、カルシウム不足の食事、ビタミンD不足、アルコールの過剰摂取なども骨粗鬆症のリスク因子です。
**骨粗鬆症になったらどうする?**
骨粗鬆症が診断された場合、治療の開始が重要です。治療は骨密度を改善し、骨折のリスクを減少させることを目的とします。一般的な治療法には、カルシウムとビタミンDのサプリメントの摂取、骨を強化する薬物療法、適切な運動、健康的な食事などが含まれます。
**ロコモとサルコペニアと骨粗鬆症の関係性は?**
ロコモ(運動器症候群)は、骨粗鬆症と密接に関連しています。骨粗鬆症によって骨が弱くなるため、身体の運動能力が低下し、ロコモのリスクが高まります。また、サルコペニア(筋肉の減少)も骨粗鬆症と関連しており、筋肉の減少は骨の健康に悪影響を及ぼすことがあります。
**骨粗鬆症の予防はどうすれば良い?**
骨粗鬆症を予防するためには、次のポイントに留意することが重要です。
- 適切な栄養摂取:カルシウムとビタミンDを含むバランスの取れた食事を摂ることが大切です。
- 運動:体重を支える負荷をかける運動(重力トレーニング)を定期的に行いましょう。
- 喫煙の避ける:喫煙は骨粗鬆症のリスクを高めるため、禁煙が必要です。
- 適切な体重維持:過度な体重の増減は骨粗鬆症のリスクを増加させます。
**年代別予防のポイントは?**
- 若年者:健康的な食事習慣と適度な運動を習慣化しましょう。
- 中年者:カルシウムとビタミンDの摂取を意識し、適度な運動を続けましょう。
- 高齢者:骨密度検査を受け、医師の指導のもとで適切な治療を受けましょう。
**転倒予防について**
骨粗鬆症患者にとって、転倒予防は特に重要です。転倒による骨折は合併症を引き起こす可能性が高いため、以下の対策を考慮しましょう。
- 家の中の障害物を取り除く。
- 適切な照明を確保する。
- 適切な靴を履く。
- 転倒予防のエクササイズを行う。
**骨粗鬆症の検査と治療**
骨粗鬆症の診断には骨密度測定(DEXAスキャン)が一般的に使用されます。治療には薬物療法が含まれ、医師の指導のもとで行われます。また、栄養補助食品や運動療法も
一部の治療計画に組み込まれます。
**骨粗鬆症のセルフチェック**
骨粗鬆症のリスクを自己評価するには、家庭で簡単なセルフチェックがあります。身長の減少や背中の痛み、骨折の履歴などに注意を払い、リスクのある場合は医師の診察を受けることが重要です。
骨粗鬆症は、予防と早期の診断が骨の健康を維持するために不可欠です。骨粗鬆症についての正しい知識を持ち、適切な予防策を取り、医師のガイダンスを受けることが、健康な骨と活力ある生活を実現する鍵です。世界骨粗鬆症デーを契機に、骨粗鬆症についての意識を高め、予防と治療に向けた一歩を踏み出しましょう。
骨粗鬆症は、寿命が延びた現代では、多くの高齢者の方がかかる可能性があります。
正しい知識で、予防していきましょう。
それでは、また次回!
町田市木曽西にあるけど南多摩クリニック・整形外科・内科・リハビリテーション科の統括事務長でした。
(JR古淵駅、淵野辺駅、町田駅から車で10~20分です)