6月30日 スタッフコラム 不正大麻・けし撲滅運動最終日 - 依存性についてのコラム
みなさん、こんにちは
町田市にあるけど南多摩クリニックの統括事務長です。
日ごろ思ったことをコラムにして残しておきたいと考え、不定期に書いていこうと思いますので、宜しくお願い致します。
6月の最後の日、不正大麻・けし撲滅運動が全国で行われるのをご存知でしょうか。
この運動は、非合法ドラッグの問題を浮き彫りにし、それらの危険性についての啓発を行うものです。
大麻やけしの種子(アヘン)といった薬物は、レクリエーショナルな使用をする人々にとっては一時的な楽しみかもしれませんが、その一方で、これらの物質は依存性を持ち、使用者の生活や健康に深刻な影響を及ぼすことがあります。
これらの物質の依存性は、その物質が脳内でどのように作用するかに大きく関わっています。
大麻の主要な成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)は、脳内の特定の受容体に結びつき、気分の高揚、リラクゼーション、視覚や聴覚の感覚の変化をもたらします。一方、けしの種子から作られるアヘンは、脳内で自然に産生されるエンドルフィンと同様に作用し、強い鎮痛効果と快感を引き起こします。
これらの効果が楽しいと感じられ、または不快な感覚を避けるためにこれらの物質を再度使用すると、徐々に依存症が発生します。これは脳が物質の存在なしには正常に機能しないと認識する状態を意味します。
薬物依存は生物学的な側面だけでなく、心理的、社会的な側面も持っています。心理的依存は、ストレスや不安、うつ病などの感情的な問題から逃れるために薬物を使用する傾向があります。社会的依存は、友人や家族からの圧力、文化的な要因、環境の要因などによって引き起こされることが多いです。
薬物依存は一人で闘うのが難しい問題です。しかし、適切なサポートと治療があれば克服することは可能です。不正大麻・けし撲滅運動は、薬物の危険性を認識し、依存性について理解する機会となれば良いですね。
薬物に依存することの危険性を理解し、それを避けるための予防策を学ぶことは、私たち全員の責任と私は思います。
依存症は誰にでも起こりうるものです。だからこそ、互いに助け合い、理解し合い、この問題に立ち向かうことが大切なのです。
今日がこの運動の最終日であるとしても、薬物に対する意識と理解は常に持ち続けたいですね。
日本国民全員が情報を得て、依存性の理解を深めることで、社会全体で薬物問題に取り組むことができると思います。
もし、一人でお悩みの方がおられましたら、一人で悩まずに南多摩クリニックにお越しください。
先生と看護師さんと話をすることで、解決になる可能性があります。
それでは、また次回!
町田にあるけど南多摩クリニックでした