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これって痛風?

[2024.05.20]

痛風の症状は他の病気や怪我と似ている場合があるため、自己診断は難しいです。
しかし、以下のポイントに基づいて痛風の可能性を考えることができます。
痛風の典型的な症状とそれが現れる場所を把握し、症状が一致するかを確認してみてください。

痛風の主な症状

  1. 突然の激しい痛み

    • 通常、痛みは夜間や早朝に突然始まることが多いです。
    • 痛みは非常に強く、動かすことが難しいほどの激痛です。
  2. 関節の腫れと赤み

    • 痛みがある関節が赤く腫れ、触れると非常に痛みます。
    • 腫れた部分は熱を持つことがあります。
  3. 最初の発作は単一の関節に発生

    • 最も一般的な場所は足の親指の付け根の関節(第一中足指節関節)です。
    • ただし、膝、足首、手首など他の関節にも発生することがあります。
  4. 発作が数日から数週間続く

    • 痛風発作は数日から数週間続くことがあります。
    • 初回発作後は、痛みが治まることがありますが、再発することが多いです。

痛風のリスクファクター

痛風の発症リスクが高い要因も考慮しましょう。
以下のリスクファクターがある場合は、痛風の可能性が高まります。

  • 高尿酸血症(血中尿酸値が高い)
  • 遺伝的要因(家族に痛風の患者がいる)
  • 食事(高プリン食:赤肉、シーフード、アルコール、特にビール)
  • 肥満
  • 高血圧、糖尿病、腎臓病
  • 薬の使用(利尿薬など)

他の疾患との鑑別

痛風の症状は、他の関節炎(関節リウマチ、偽痛風、感染性関節炎など)と似ている場合があります。
特に以下の病気が痛風と間違えられることがあります。

  • 偽痛風:カルシウムピロリン酸結晶が関節に蓄積することで発生します。膝関節に多く見られます。
  • 関節リウマチ:多くの関節に痛みと腫れが生じ、朝のこわばりが特徴です。
  • 感染性関節炎:関節に細菌が感染して炎症を引き起こします。通常、全身の発熱を伴います。

どうすればいいか

痛風の疑いがある場合は、早めに医師に相談することが重要です。医師は以下の方法で診断を行います。

  • 血液検査:尿酸値を測定する。
  • 関節液検査:関節から液体を採取し、尿酸結晶の有無を確認する。
  • X線検査:関節の状態を確認する。

症状が痛風の可能性を示している場合は、医師に診てもらい、適切な治療を受けることが大切です。
痛風の治療には、痛みを和らげる薬、尿酸値を下げる薬、生活習慣の改善(食事療法、減量など)が含まれます。

 

そもそも、痛風って何ですか?

痛風(Gout)は、体内の尿酸のレベルが異常に高くなることで発生する関節炎の一種です。
以下に痛風の詳細を説明します。

痛風の原因

痛風は、尿酸という物質が体内で過剰に生成されたり、腎臓での排泄が不十分だったりすることで、血液中の尿酸濃度が高まることが原因です。
この尿酸が関節内に結晶として蓄積し、炎症を引き起こします。

尿酸とは

尿酸は、プリンという物質が体内で分解されるときに生成されます。プリンは多くの食品に含まれており、特に以下のような食品に多く含まれています。

  • 内臓(肝臓、腎臓など)
  • 赤肉
  • シーフード(特にイワシ、アンチョビ、貝類)
  • アルコール(特にビール)

痛風の症状

痛風の典型的な症状は以下の通りです。

  1. 急性発作

    • 突然の激しい関節痛が発生します。痛みは通常夜間に始まり、数時間のうちに最高潮に達します。
    • 最も一般的な部位は足の親指の付け根の関節(第一中足指節関節)ですが、膝、足首、手首など他の関節にも影響を及ぼすことがあります。
  2. 関節の腫れと赤み

    • 関節が赤く腫れ、熱を持ち、触ると非常に痛いです。
  3. 発作の反復

    • 発作は数日から数週間続くことがあり、その後痛みが消えることがあります。しかし、治療しない場合は、発作が繰り返されることが多いです。

痛風の診断

痛風は以下の方法で診断されます。

  1. 血液検査

    • 血中の尿酸値を測定します。高尿酸血症が確認されることが多いですが、発作中には正常範囲に戻ることもあります。
  2. 関節液検査

    • 痛風発作が起こっている関節から液体を採取し、尿酸結晶の有無を顕微鏡で確認します。
  3. 画像診断

    • X線や超音波などの画像検査で関節の状態を確認します。

痛風の治療

痛風の治療は、急性発作の治療と尿酸値の管理の両面から行われます。

  1. 急性発作の治療

    • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、コルヒチン、ステロイドなどの薬物を使用して炎症と痛みを緩和します。
  2. 尿酸値の管理

    • アロプリノール、フェブキソスタット、プロベネシドなどの薬を使用して尿酸の生成を抑えたり、排泄を促進したりします。
    • 生活習慣の改善(食事制限、アルコール摂取の制限、体重管理)も重要です。

痛風の予防

痛風の発作を予防するためには、以下のような対策が推奨されます。

  1. 食事管理

    • 高プリン食品の摂取を制限し、野菜や果物、低脂肪乳製品を多く摂る。
    • アルコールの摂取を制限する(特にビール)。
  2. 水分摂取

    • 尿酸の排泄を促進するために、十分な水分を摂取する。
  3. 体重管理

    • 適正体重を維持することで、尿酸値のコントロールを助けます。
  4. 定期的な運動

    • 適度な運動を行い、体の健康を維持する。

痛風は管理と予防が重要な病気です。
症状が現れた場合は早めに医師に相談し、適切な治療を受けることが大切です。

 
 

痛風を疑ったら、何科にかかればいい?

痛風を疑った場合、まずは内科を受診するのが一般的です。
内科医は痛風の診断と初期治療を行うことができます。
また、以下の専門科も適宜検討してください。

1. 内科

  • 一般内科:最初の診察として適しており、血液検査や尿酸値の測定を行います。必要に応じて専門科への紹介も行います。

2. 整形外科

  • 関節の痛みや腫れが強い場合:整形外科で関節液検査やX線検査を行い、痛風かどうかの診断をします。

3. リウマチ科(リウマチ専門医)

  • 慢性化している場合や他の関節疾患が疑われる場合:リウマチ専門医がより詳細な検査と治療を提供します。

4. 泌尿器科

  • 腎機能に問題がある場合:痛風は腎臓に影響を及ぼすことがありますので、腎機能の評価や管理が必要な場合には泌尿器科の受診も考えられます。

痛風は適切な治療と管理で症状をコントロールできる病気です。
早めに医師の診察を受け、適切な治療を開始することが重要です。

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