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ガングリオンってなんですか?

[2024.05.28]

ガングリオン(Ganglion)は、関節や腱鞘の近くにできる良性の嚢胞です。
通常、手首や足首の周りにできることが多いです。
ガングリオンはゼリー状の液体で満たされており、通常は痛みを伴わないことが多いですが、大きくなったり、神経を圧迫する場合は痛みや不快感を引き起こすことがあります。

特徴

  • 位置: 最も一般的には手首や足首に見られますが、他の関節の周りにもできることがあります。
  • 形状: しこりのように感じられることが多く、触ると柔らかいこともあれば、硬いこともあります。
  • サイズ: 大きさは豆粒大からピンポン玉大までさまざまです。
  • 痛み: 通常は無痛ですが、神経や血管を圧迫する場合には痛みやしびれを引き起こすことがあります。

原因

ガングリオンの正確な原因は不明ですが、関節や腱鞘の使いすぎや外傷が関係していると考えられています。

診断と治療

  • 診断: 触診や超音波検査、MRI検査などで診断されます。
  • 治療:
    • 経過観察: 痛みがない場合や日常生活に支障がない場合は、特に治療せず経過観察することが一般的です。
    • 穿刺: 液体を抜くために嚢胞を針で刺す方法です。ただし、再発することがよくあります。
    • 手術: 痛みが強い場合や再発を繰り返す場合には、外科手術で嚢胞を摘出することもあります。

ガングリオンは良性のものであり、がんのように悪性化することはありませんが、症状が気になる場合は専門医に相談することをお勧めします。

 

ガングリオンは取り除く必要がある?

ガングリオンを取り除く必要があるかどうかは、以下の要因によって異なります。

取り除く必要がある場合

  1. 痛みや不快感がある: ガングリオンが神経や血管を圧迫して痛みやしびれを引き起こす場合。
  2. 運動や日常生活に支障がある: ガングリオンが大きくなり、手や足の動きを妨げる場合。
  3. 外観が気になる: 見た目の問題があり、本人が取り除きたいと希望する場合。
  4. 再発を繰り返す: 穿刺や自然消失後に何度も再発する場合。

取り除く必要がない場合

  1. 無痛で症状がない: 痛みや日常生活への影響が全くない場合。
  2. 小さくて目立たない: 生活に支障をきたさない小さなガングリオン。
  3. 自然消失の可能性: ガングリオンは自然に消えることがあるため、しばらく経過観察を行う場合。

治療方法

ガングリオンの治療には以下の方法があります:

  1. 経過観察: 症状がない場合や軽微な場合、特に治療をせずに様子を見ることがあります。
  2. 穿刺: ガングリオンの中の液体を針で抜く方法。再発の可能性はありますが、簡便な方法です。
  3. ステロイド注射: 穿刺後にステロイドを注射して再発を抑える方法もあります。
  4. 手術: 再発を繰り返す場合や他の方法で効果がない場合、外科的にガングリオンを摘出することがあります。手術後は再発の可能性が低くなりますが、完全に排除するわけではありません。

ガングリオンの取り除きについては、症状や生活への影響を考慮し、医師と相談して決定することが重要です。

 

痛みがある場合はガングリオンではない?

痛みがある場合でもガングリオンである可能性は十分にあります。

ガングリオンは必ずしも無痛とは限らず、痛みや不快感を引き起こすこともあります。

以下の点を考慮することで、痛みの原因がガングリオンであるかどうかの判断がしやすくなります。

ガングリオンによる痛みの特徴

  1. 圧迫痛: ガングリオンが神経や血管を圧迫することで痛みを引き起こすことがあります。特に大きくなったガングリオンでは、圧迫による痛みやしびれが生じることがあります。
  2. 動作時の痛み: 関節や腱の近くにできたガングリオンが動作時に痛みを伴うことがあります。
  3. 慢性的な痛み: ガングリオンが長期間存在する場合、周囲の組織に影響を及ぼし、慢性的な痛みが生じることがあります。

痛みがある場合の対処法

  1. 診察を受ける: 痛みがある場合は、まず医師の診察を受けることが重要です。超音波検査やMRI検査でガングリオンの有無や位置を確認します。
  2. 穿刺や注射: 痛みが強い場合は、ガングリオンの中の液体を穿刺して抜くことや、ステロイド注射を行うことがあります。これにより痛みが緩和されることがあります。
  3. 手術: 穿刺や注射でも痛みが解消されない場合や再発を繰り返す場合には、外科的にガングリオンを摘出することが考慮されます。

痛みの原因がガングリオン以外の可能性

痛みの原因がガングリオンでない場合も考慮する必要があります。例えば、以下のような他の疾患も痛みを引き起こすことがあります。

  • 関節炎: 関節の炎症が原因で痛みが生じることがあります。
  • 腱鞘炎: 腱や腱鞘の炎症が原因で痛みが生じることがあります。
  • 神経障害: 神経の圧迫や損傷が原因で痛みやしびれが生じることがあります。

痛みがある場合は、専門医の診察を受け、適切な診断と治療を行うことが重要です。

ガングリオンであるかどうかの判断を医師に任せることで、適切な治療方針を決定することができます。

 

ガングリオンは外来で取り除ける?

ガングリオンは多くの場合、外来で取り除くことができます。

以下に外来で行われる一般的な治療方法を紹介します。

外来でのガングリオン治療方法

  1. 経過観察

    • 症状が軽い場合や痛みがない場合、特に治療を行わずに経過観察をすることが一般的です。ガングリオンは自然に消失することもあります。
  2. 穿刺(アスピレーション)

    • ガングリオンに針を刺して中の液体を抜く方法です。簡単で迅速に行える処置であり、痛みが緩和されることがあります。ただし、再発することがよくあります。
    • プロセス:局所麻酔を施し、細い針を使用してガングリオンから液体を吸引します。必要に応じて、ステロイド注射を行うこともあります。
  3. ステロイド注射

    • 穿刺後、再発を防ぐためにステロイドを注射することがあります。これにより炎症が抑えられ、再発のリスクが減少する可能性があります。
  4. 外科的摘出

    • 穿刺や注射でも効果がない場合や再発を繰り返す場合には、外来手術でガングリオンを摘出することが考慮されます。
    • プロセス:局所麻酔を施し、小さな切開を行ってガングリオンを取り除きます。手術後は縫合し、包帯を巻きます。手術時間は通常30分から1時間程度です。

外来での治療のメリット

  • 短時間で完了: 多くの治療法は短時間で行われ、日帰りで済むことがほとんどです。
  • 局所麻酔で行える: 全身麻酔が不要なため、リスクが低く、回復も早いです。
  • 日常生活への影響が少ない: 治療後すぐに日常生活に戻ることが可能です。

注意点

  • 再発の可能性: 特に穿刺の場合、ガングリオンは再発することが多いです。
  • 感染のリスク: 手術後の感染リスクを避けるため、治療後のケアが重要です。
  • 医師との相談: 最適な治療法を選択するために、医師と十分に相談することが重要です。

ガングリオンの治療は比較的簡単で、外来で行える場合がほとんどです。

症状や再発の頻度に応じて最適な治療法を選択し、医師と協力して適切なケアを行うことが大切です。

 

ガングリオンを放置するとどうなる?

ガングリオンを放置するとどうなるかは、その大きさや場所、個々のケースによって異なりますが、一般的に以下のようなことが考えられます。

ガングリオンを放置した場合の可能性

  1. 自然消失

    • ガングリオンは自然に消えることがよくあります。痛みがなく、日常生活に支障がない場合は経過観察を行い、放置することも一般的です。
  2. サイズの変動

    • ガングリオンは時間とともに大きくなったり小さくなったりすることがあります。特に使用頻度が高い関節にできた場合、サイズが変動することがあります。
  3. 痛みや不快感の増加

    • ガングリオンが大きくなると、神経や血管を圧迫して痛みやしびれ、不快感を引き起こすことがあります。動作時の痛みが増すこともあります。
  4. 機能障害

    • 関節や腱鞘の近くにできた場合、ガングリオンが大きくなると、関節の動きが制限されることがあります。手首や足首など、よく動かす部位にできた場合は、動作に支障をきたすことがあります。
  5. 感染のリスク

    • ガングリオンが破裂したり、外部からの刺激で傷がついた場合、感染のリスクが高まることがあります。感染すると、炎症や膿がたまることがあります。
  6. 見た目の問題

    • 大きなガングリオンは見た目が気になることがあります。特に手や足など露出しやすい部位にできた場合、見た目の問題が気になる場合もあります。

放置する際の注意点

  • 定期的な観察: 痛みがない場合でも、ガングリオンの大きさや形状の変化を定期的に観察することが重要です。
  • 症状の悪化: 痛みやしびれが増したり、機能障害が生じた場合は、すぐに医師の診察を受けることが推奨されます。
  • 自己診断を避ける: ガングリオンと似た症状を示す他の疾患もあるため、専門医の診断を受けることが重要です。

ガングリオンを放置するかどうかは、症状や生活への影響を考慮し、医師と相談して決定することが望ましいです。

症状が軽く、日常生活に支障がない場合は経過観察で問題ないことが多いですが、痛みや機能障害がある場合は適切な治療を受けることが重要です。

 

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