7月9日 スタッフコラム 森鴎外 - 医師としての生涯と肺結核への挑戦
みなさん、こんにちは
町田市木曽西にあるけど南多摩クリニック・整形外科、内科、リハビリテーション科の統括事務長です。
日ごろ思ったことをコラムにして残しておきたいと考え、不定期に書いていこうと思いますので、宜しくお願い致します。
7月9日は、明治時代の日本を代表する作家であり、同時に医師でもあった森鴎外の命日です。彼の死因は肺結核でした。これは彼が一生涯、科学者として、そして文学者として向き合った疾患でした。
森鴎外は軍医としてのキャリアを積み、1893年には結核病院の設立に尽力しました。しかし、その頃の結核治療は未発達で、鴎外自身もこの病に対する苦闘を体験しました。結核は深刻な問題であり、特に19世紀から20世紀初頭の社会においては非常に高い死亡率を記録していました。
鴎外は結核の患者として自分の経験を生々しく描き出し、自らの闘病生活を"舞姫"などの作品に織り込みました。医師としての鴎外と作家としての鴎外、この二つの視点から結核という病に向き合う彼の姿勢は、私たちにとって大きな教訓を残しています。
現代医学の進歩により、結核は完全に治癒可能な病となりました。しかし、鴎外の時代に比べても、結核は依然として全世界で数多くの人々が苦しむ疾患となっています。私たちにとって、鴎外の生涯は結核と闘い、病を超えて生きる力を見つけることの大切さを教えてくれます。
森鴎外の命日である今日、彼が肺結核と闘いながら示した不屈の精神と、文学と医学に対する彼の情熱と貢献を讃えるべきです。また、私たちは結核を含むすべての感染症と闘う全ての医療従事者への感謝を忘れてはなりません。
結核というと、一昔前の病気のような印象を受けますが、現在でも根強く残っております。
咳が続く、など異変を感じたら、内科医がいる南多摩クリニックへお越しください。
自己判断せずに、医師に一回確認を取ってみてくださいね。
それでは、また次回!
町田市木曽西にあるけど南多摩クリニック・整形外科・内科・リハビリテーション科の統括事務長でした。