むちうちの治療
追突事故のあとの首の痛み、頭痛、しびれ
むちうちは、レントゲンで骨に異常がなくても症状が続くけがです。「異常なし」と言われて通院をやめてしまい、あとから長く苦しむ方が少なくありません。
ここでは、むちうちがどういうけがなのか、どう治療していくのかをご説明します。交通事故の手続きについては交通事故・労災の方をご覧ください。
むちうちとは
正式には外傷性頸部症候群、あるいは頚椎捻挫といいます。
追突された瞬間、体はシートに押されて前に進みますが、頭は慣性でその場に残ります。その結果、首が鞭(むち)のようにしなり、首まわりの筋肉・靭帯・関節・神経が傷つきます。これがむちうちです。
車の傷が小さくても油断できません
時速10km程度の低速の追突でも起こります。「軽くぶつかっただけだから大丈夫」とは言えません。車体の損傷が軽くても、体には衝撃が伝わっています。
むちうちにはいくつかのタイプがあります
- TYPE 01頚椎捻挫型もっとも多いタイプです。首や肩の痛み、動かしにくさが中心となります。
- TYPE 02神経根症状型首から出る神経が刺激され、腕や手にしびれや痛みが広がります。
- TYPE 03自律神経症状型頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気、全身のだるさなどが出ます。バレー・ルー症状とも呼ばれます。
- TYPE 04脊髄症状型手足の動かしにくさや歩きにくさが出ます。頻度は低いものの、早急な対応が必要です。
タイプによって治療の進め方が変わるため、最初にどれにあたるのかを見極めることが大切です。
むちうちの症状
- 首の痛み・動かしにくさ
- 肩や背中の張り
- 頭痛
- めまい・ふらつき
- 耳鳴り
- 吐き気
- 腕や手のしびれ
- 力が入りにくい
- だるさ・疲れやすさ
- 眠れない
- 集中できない
- 天気が悪いと悪化
「首のけがなのに、なぜ吐き気やだるさが出るのか」と不思議に思われるかもしれません。首には自律神経が集まっているため、そこが刺激されると全身の不調として現れることがあるのです。
なぜ数日たってから痛くなるのか
「事故の直後は平気だったのに、翌朝から動けなくなった」。むちうちでは非常によくあることです。理由は2つあります。
- 事故直後は興奮状態にある体が緊張し、痛みを感じにくくなっています。
- 炎症は時間をかけて広がる傷んだ組織のまわりで炎症が進むのに、半日から数日かかります。
症状がなくても、事故当日か翌日に受診してください
受診までの日数が空くほど、その症状が事故によるものだと認められにくくなります。
レントゲンで「異常なし」と言われても
レントゲンに写るのは骨です。骨折や脱臼がないことを確認するために行いますが、筋肉・靭帯・神経といった軟らかい組織は写りません。
むちうちの多くは、この軟らかい組織の損傷です。ですから「レントゲンで異常なし」と「けががない」は、まったく別の話です。
しびれが強い場合や、手足の動かしにくさがある場合には、MRI検査が必要と判断することがあります。その際は連携する医療機関をご紹介します。
治療の進め方
受傷直後(急性期)
炎症が強い時期です。痛みを抑えることを優先し、消炎鎮痛薬の内服や外用薬を使います。
首のカラーは長くつけません
数週間つけ続けると首の筋肉が落ち、かえって治りにくくなることが分かっています。当院では必要な期間を見極めてご案内します。
回復期
痛みが落ち着いてきたら、少しずつ動かしていきます。安静にしすぎると、首が硬くなり症状が長引きます。
当院ではリハビリテーション室で、理学療法士が首の状態に合わせた運動療法と温熱療法を行います。ご自宅でできる運動もお伝えします。
痛みが強い場合
飲み薬やリハビリだけでは取りきれない痛みには、神経ブロック注射という選択肢があります。局所麻酔薬で痛みの伝わりを抑える治療です。
当院の理事長は麻酔科標榜医の資格を有しており、整形外科での診察からそのまま神経ブロックまで対応できます。頸椎の神経根ブロックはエコーガイド下で行うため、放射線被ばくの心配がありません。
どのくらいで治りますか
多くの方はこの期間で症状が落ち着きます
ただし個人差が大きく、次のような場合は長引く傾向があります。
- 受診が遅れた
- 最初の痛みが強かった
- しびれを伴っている
- 通院が途切れがち
- もともと首に持病があった
治療期間を短くするために、ご自身でできることは「早く始めること」と「途切れさせないこと」の2つです。
症状が残ってしまった場合
治療を続けても症状が残り、これ以上の改善が見込めない状態を症状固定といいます。この判断は医師が行います。
症状固定となった場合、残った症状について後遺障害診断書を作成します。この書類は医師にしか作成できません。整骨院では作成できないため、この点でも医療機関への通院が必要です。
なお、後遺障害の等級認定は自賠責保険の審査機関が行うものであり、当院が結果をお約束することはできません。診察の経過に基づいて、正確な診断書を作成いたします。
すぐに受診が必要な症状
次の症状があればためらわず受診してください
- 手足に力が入らない、動かしにくい
- 歩きにくい、ふらつく
- 両手にしびれがある
- 排尿や排便がしにくい
- 意識がもうろうとする、強い頭痛が続く
これらは脊髄や脳の損傷が疑われる症状です。
よくあるご質問
当院での治療
南多摩クリニックでは、整形外科専門医が診察し、レントゲン検査で骨の状態を確認したうえで、投薬・神経ブロック・リハビリテーションを組み合わせて治療します。
- 整形外科専門医が診察日本整形外科学会認定専門医。リハビリテーション専門医・スポーツ医でもあります。
- 神経ブロックに対応麻酔科標榜医の資格を有し、診察からそのまま施術まで行えます。
- リハビリテーション室を併設理学療法士・作業療法士が運動療法を担当します。
- 駐車場43台・ロータリー完備雨の日も濡れずに乗り降りできます。送迎にもご利用ください。
- 土曜の午前も診療平日に通いにくい方もご利用いただけます。
- 内科も併設事故後の体調不良もあわせてご相談いただけます。
まずはお気軽にご相談ください
「これはむちうちだろうか」という段階でかまいません。
042-793-7776平日 9:00〜13:00/14:30〜18:00 土曜 9:00〜13:00(受付は終了30分前まで)
交通事故の手続きや治療費については交通事故・労災の方、首や肩の症状全般については首・肩の症状(痛み・こり・しびれ)をご覧ください。
