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高脂血症(脂質異常症)の治療

DYSLIPIDEMIA

痛くもかゆくもない。
でも血管の中では、静かに進んでいます

高脂血症(脂質異常症)は、血液中のコレステロールや中性脂肪が基準を外れた状態です。自覚症状がほとんどないため放置されやすい病気ですが、その間も動脈硬化は進行しています。

140mg/dLLDLコレステロールの基準
150mg/dL中性脂肪の基準
10〜12時間採血前の絶食が基本です

こんな方はご相談ください

コレステロール・中性脂肪を指摘された方へ

  • 健診でコレステロールが高いと言われた
  • 中性脂肪の数値が気になる
  • やせているのに指摘された
  • 閉経後に数値が上がってきた
  • 家族に若くして心筋梗塞になった人がいる
  • お酒や甘いものが多い
  • 数値の意味が分からない
  • 薬を飲むべきか迷っている

脂質異常症の基準

空腹時の血液検査で、次のいずれかに当てはまると診断されます。

  • LDLコレステロール 140mg/dL以上高LDLコレステロール血症。いわゆる「悪玉」です。
  • HDLコレステロール 40mg/dL未満低HDLコレステロール血症。いわゆる「善玉」が少ない状態です。
  • 中性脂肪 150mg/dL以上高トリグリセライド血症。お酒と甘いものの影響を強く受けます。

LDLが120〜139mg/dLの場合

「境界域」とされます。他の危険因子(高血圧・糖尿病・喫煙・家族歴など)があるかどうかをみて対応を判断します。

脂質異常症になる原因

  • 食生活動物性脂肪、揚げ物、菓子類、糖質のとりすぎ。中性脂肪は特にお酒と甘いものの影響を受けます。
  • 肥満・内臓脂肪内臓脂肪が増えると、中性脂肪が上がりHDLが下がる傾向があります。
  • 運動不足HDLコレステロールは運動によって増えるため、動かないと下がります。
  • 飲酒中性脂肪を上げる大きな要因です。
  • 喫煙HDLを下げ、動脈硬化を加速させます。
  • 加齢・閉経女性は閉経後、女性ホルモンの減少によりLDLが上がりやすくなります。それまで正常だった方が急に指摘されるのはこのためです。
  • 体質・遺伝生活習慣に大きな問題がなくても数値が高い方がいます。
  • 他の病気や薬の影響甲状腺機能の低下、腎臓の病気、糖尿病、一部の薬剤でも起こります。

「太っていないのに指摘された」という方へ

脂質異常症は、やせている方にも起こります。体型では判断できません。

次に当てはまる方はお伝えください

LDLコレステロールが180mg/dLを超えているアキレス腱が厚いご家族に若くして心筋梗塞を起こした方がいる——このような場合は、遺伝性の「家族性高コレステロール血症」の可能性があります。生活習慣の改善だけでは下がりにくく、早期からの治療が必要になります。

放置するとどうなるの?

余分なLDLコレステロールは血管の壁に入り込み、こぶのような塊(プラーク)をつくります。血管は少しずつ狭く硬くなり、やがてプラークが破れると血栓ができて血管が詰まります。

  • 心筋梗塞・狭心症心臓の血管が狭くなり、詰まります。
  • 脳梗塞脳の血管が詰まり、後遺症が残ることがあります。
  • 閉塞性動脈硬化症歩くとふくらはぎが痛み、休むと治まるのが特徴です。
  • 急性膵炎中性脂肪が極端に高い場合に起こることがあります。
掛け算で高まります

高血圧・糖尿病・喫煙が重なったときの危険性は、足し算ではありません

どんな検査をするの?

  • 血液検査(脂質)LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、総コレステロールを測定します。中性脂肪は食事の影響を強く受けるため、10〜12時間の絶食後に採血するのが基本です。
  • 血糖・HbA1c糖尿病を合併していないか確認します。
  • 肝機能・腎機能・甲状腺機能他の病気が原因になっていないかを調べます。
  • 血圧測定動脈硬化の危険因子が重なっていないかを評価します。
  • 体組成の測定当院ではInBody測定により、内臓脂肪や筋肉量を数値で確認できます。

治療について

まずは食事と運動の改善から始めます。どの数値が高いかによって、力を入れるところが変わります。

  • LDLコレステロールが高い方 … 肉の脂身、バター、生クリーム、卵の黄身などを控え、青魚・大豆製品・野菜・海藻を増やします。食物繊維はコレステロールの吸収を抑えます。
  • 中性脂肪が高い方 … お酒と甘いもの、主食の量を見直します。ここを変えると数値は比較的早く動きます。
  • HDLコレステロールが低い方 … 有酸素運動と禁煙が有効です。
  • 運動 … ウォーキングなどを1日30分程度、週に3日以上が目安です。

目標値は人によって違います

すでに心筋梗塞や脳梗塞を起こした方、糖尿病のある方は、より厳しい目標が設定されます。生活習慣の改善で届かない場合や、危険性が高いと判断される場合には、お薬を使います。

お薬にはどんなものがあるの?

  • スタチン肝臓でのコレステロール合成を抑えます。LDLコレステロールを下げる中心的な薬です。
  • エゼチミブ腸からのコレステロールの吸収を抑えます。スタチンと併用することもあります。
  • フィブラート系中性脂肪を下げる作用が強い薬です。
  • EPA製剤青魚由来の成分で、中性脂肪を下げます。

まれに筋肉の痛みなどの副作用が出ることがあるため、定期的に血液検査を行いながら使用します。気になる症状があればご相談ください。

症状がなくても、一度ご相談ください

健康診断でコレステロールや中性脂肪を指摘された方。数値の意味をご説明し、まず生活の見直しから一緒に考えます。

042-793-7776

平日 9:00〜13:00/14:30〜18:00 土曜 9:00〜13:00(受付は終了30分前まで)

よくあるご質問

卵は食べないほうがいいですか?
極端に制限する必要はありません。食事から吸収されるコレステロールより、体内で作られる量のほうが多いためです。ただしLDLが高い方は、量を見直す価値はあります。
中性脂肪だけが高いのですが、問題ありますか?
動脈硬化の要因になります。また極端に高い場合は急性膵炎の危険があります。中性脂肪はお酒・甘いもの・主食の量を減らすと比較的早く下がります。
健診の前日にお酒を飲んでしまいました
中性脂肪は前日の食事や飲酒の影響を受けます。極端に高い値が出た場合は、条件を整えて再検査すると数値が変わることがあります。
薬を飲み始めたらやめられませんか?
生活習慣の改善で数値が安定すれば、減量や中止を検討できる場合があります。ただし体質による場合は継続が必要です。自己判断での中断はお控えください。
コレステロールを下げるサプリは効きますか?
補助的なものとお考えください。数値が基準を大きく外れている場合、サプリだけで管理するのは現実的ではありません。まず検査で現状を確認しましょう。

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