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神経ブロックの注射って痛いの?何回受けるの?

[2026.09.21]

「神経ブロックをすすめられたけれど、注射は痛いのだろうか」「何回も受けることになるのでは」。診察室でよくいただくご質問です。

実際のところどうなのか、誤解されやすい点とあわせてご説明します。

神経ブロックとはどんな治療?

痛みを伝えている神経の近くに局所麻酔薬を注射し、痛みの伝わりを抑える治療です。

なかでも神経根ブロックは、背骨から手足へ向かう神経の根元(神経根)を狙って行います。首から腕、腰から足へと広がる痛みやしびれに用いられます。

「痛み止めの注射」と思われがちですが、飲み薬のように全身に効かせるのではなく、原因となっている場所を狙い撃ちするのが大きな違いです。

「痛い」と言われるのはなぜ?

針を刺すときの痛み

チクッとした痛みはあります。ただし、あらかじめ皮膚に局所麻酔を行うため、多くの方が想像されるほどではありません。採血より少し痛い程度、と表現される方もいらっしゃいます。

薬が入るときの「響く感じ」

神経の近くに薬が広がると、普段痛む場所に一時的にズンと響く感覚が出ることがあります。これは針が神経に近づいている証拠でもあり、異常ではありません。数秒で治まります。

むしろこの「いつもの痛みに響いた」という感覚が、その神経が症状の原因であることの手がかりになります。

処置そのものは短時間です

注射自体は短い時間で終わります。長時間じっと我慢するような治療ではありません。

何回受けるものなの?

「一度受けたら何度も通わなければいけない」という決まりはありません。

  • 一度で痛みが引き、それきりになる方
  • 間隔をあけて数回受けることで、徐々に落ち着いていく方
  • 効果の出方を見ながら、ほかの治療に切り替える方

症状の程度や原因によって変わります。回数を決めてから始めるのではなく、受けたあとの変化を見ながら次を判断するのが基本です。

レントゲンを使わない方法があります

神経根ブロックは、目的の神経に正確に薬を届ける必要があります。そのため、針の位置を画像で確認しながら行います。

このときX線透視を使う方法と、超音波(エコー)を使う方法があります。

エコーで行う場合の特徴

  • 放射線被ばくがありません … X線を使わないため、被ばくを理由に回数を気にする必要がありません
  • 血管を確認しながら進められます … 神経のすぐそばを走る血管を画面で見ながら針を進められます
  • 薬の広がりをその場で確認できます … 目的の場所に届いているかをリアルタイムに確認できます

「注射は受けたいけれど、放射線が気になる」という方にとっては、選択肢が広がります。

南多摩クリニックでは、頸椎・腰椎の神経根ブロックをエコーガイド下で行っています。詳しくはエコーガイド下 神経根ブロック(頸椎・腰椎)のページをご覧ください。

受けたあとに気をつけること

  • 一時的に腕や足に力が入りにくくなったり、しびれが出たりすることがあります
  • 当日はご自身での運転を避けてください。可能であればご家族の送迎をおすすめします
  • 当日の入浴はシャワー程度にとどめてください
  • 激しい運動は控えてください

また、血液をサラサラにする薬を飲んでいる方は受けられないことがあります。お薬手帳を必ずお持ちください。

よくある3つの誤解

誤解1「クセになるのでは?」

局所麻酔薬を使う治療で、依存性はありません。「クセになる」という言葉が独り歩きしていますが、医学的な根拠はありません。

誤解2「効かなかったら無駄になる」

そうとは限りません。神経ブロックには診断としての役割があります。

画像検査で複数の場所に異常が写っていても、そのすべてが症状を出しているとは限りません。ある神経根に注射して症状が変わらなければ、「そこは原因ではない」という情報が得られます。次の一手を考えるうえで意味のある結果です。

誤解3「痛み止めの注射と同じでしょう?」

違います。痛み止めが全身に作用するのに対し、神経ブロックは原因の場所に直接働きかけます。飲み薬で効かなかった痛みに効くことがあるのは、このためです。

受けるか迷っている方へ

神経ブロックは、痛みを抑えて動ける状態を取り戻すための治療です。

痛みが強いと体を動かさなくなり、筋力が落ちてさらに痛みが出るという悪循環に陥ります。ブロックで痛みが和らいだ時期にリハビリテーションを組み合わせることで、より安定した改善が期待できます。

次のような方は、一度ご相談いただく価値があります。

  • 飲み薬やリハビリを続けているが改善しない
  • 手足に広がる痛みやしびれがある
  • どの神経が原因かはっきりしない
  • 手術を勧められているが迷っている

まとめ

神経ブロックの注射は、局所麻酔をしたうえで行うため、想像されるほどの痛みではないことがほとんどです。薬が入るときに普段の痛みに響く感覚が出ることがありますが、数秒で治まります。

回数に決まりはなく、受けたあとの変化を見ながら判断していきます。エコーガイド下で行えば放射線被ばくの心配もありません。

「注射は怖い」という理由だけで選択肢から外してしまうのは、もったいないことです。まずは診察で、ご自身に適しているかを確かめてみてください。

神経ブロックによる痛みの治療エコーガイド下 神経根ブロック椎間板ヘルニアの治療首・肩の症状


※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療に代わるものではありません。

※治療の適応や効果には個人差があります。実施の可否は診察のうえ判断いたします。

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